今回は、ベイズファクターを使った相関の検定について理論を整理します。 ベイズファクターとはなんぞや?という方はこちらを参照のこと。
参考文献は こちら です。
相関係数について おさらい
確率変数
このとき、確率変数
この性質により、平均値の差の検定や線形回帰のときとは異なり、モデル設計において
相関を考慮した2変量発生過程のモデル化
では、相関を考慮して2変数の発生過程をモデル化します。
ここでは参考文献どおりに2変数の正規性を仮定したモデルのみを取り上げますが、ガンマ分布等他の分布でも同様に相関係数を組み込んだ2変量化で対応できそうですネ。誰かやってみてください。
事前分布
周辺尤度、ベイズファクターはモデルの事前分布の影響を強く受けるので、例によって理想的な性質をもつ事前分布の取り方を紹介します。
ここで紹介する事前分布は、Predictive matching(予測的整合性)、つまり、検定したいパラメータを計算することができないサンプルサイズのときに、ベイズファクターが1になること、及び、Information consistency(情報の一貫性)、つまり、検定したいパラメータが計算される最小サイズ
その他のパラメータ
平均パラメータ
まとめ
本記事では以下の内容について整理しました。
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相関係数のおさらいと性質の確認
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相関係数を考慮した2変量のモデル化
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相関パラメータの事前分布は拡張対称ベータ分布
実践編はこちらです。複数の方法を使ってベイズファクターを実際に計算してみたいと思います。